難航不落の魔の山に挑む!

喫茶店大国である名古屋において、ひときわ異彩を放つのが迷店“喫茶マウンテン”・・・

山小屋風の小洒落た外観とは裏腹に常軌を逸したメニューで全国的に有名な、名古屋喫茶店文化の裏番長的な店。一見簡単に入山(店)出来るものの、いざアタックを開始しようものなら難攻不落の死の山と化し、魔物が潜むとまで言われる恐ろしい店、いや山。


今回、決死の覚悟で喫茶マウンテンにアタックして来たので日記に書き起こしておこうと思います。



マウンテンが聳えるのはその噂とは不相応な瀟洒な住宅街の一角・・・名古屋でも割りと富俗層の方々が暮らすエリアに存在する。



マウンテンの看板



まるで“アルプスの少女ハイジ”風な世界を連想させるが、ギコフには背後の山がマウンテンマンにしか見えないから不気味でならない(byキン肉マン)。マウンテンの書体も登山者をあざ笑うかのようで、この看板に招き入れられ遭難した登山者は数え切れない。



駐車場脇にはなぜかサボテン・・・





万年雪!


ただならぬ雰囲気を感じながら入山すると・・・



いきなりの先制パンチ!




夕方の店内は薄暗く写真泣かせな状況(コンデジなので尚更・・)。昼間は登山者の行列が出来る程混みあう事もあるという店内もこの時間は比較的閑散としており、ベースキャンプ(席)に着いて辺りを見渡すと、全員銀縁メガネのアキバ系学生のパーティーが登攀を開始している。単独行でこの山に挑むのは遭難必至であるから4人のパーティを組んでのアタックは賢明な選択だ。植村直己加藤文太郎並の山の猛者でなければ単独でこの山に挑むのは危険すぎる。




南米風で片言な店員が持ってきたメニューは一見すると普通のメニューだが


よく見るとスパゲッティーの分類に“甘口”が!

甘口抹茶小倉スパ・・・甘口バナナスパ・・・・すでに目がクラクラ



ジャンピニオンスパ、コスモスパ、ヤングスパ、グラタン風アボガド・・・甘口以外は尋常じゃない想像力を持ってして挑まないと何がなんだか分からず過呼吸になりそう。スパゲッティである事は分かるがそれがどんな仕様なのか想像すら出来ない!グラタン風アボガドというネーミングでスパゲッティなんてヒドイ!





ライス系のメニューはスパ系に比べるとまともそうだが




見えないクレパスの如く“しるこぞうすい”が潜むギミックが・・・・アボガドピラフ、サボテンピラフにいちいち突っ込んでいられないインパクト。



このままメニューだけ鑑賞していてもおなかいっぱいになってしまいそうだけど、自分達が食べる者をオーダーしなきゃいけない



それがまた難しい・・・・



“ここまで来て甘口系パスタを頼まないなんて、そんな空気の読めない事をするのか”と悪魔ギコフが囁けば



“今、甘口パスタを頼んだら確実に遭難するわよ”とギコフ天使が囁く。



勇気ある撤退が登山において生死の分かれ道。無難なメニューを頼ませて頂きました(あっさり)。死にたくないので。


頼んだのは“焼きスパ”と“マカライスペスカド”・・・・・無難と言ってもインパクトは充分。マカライスペスカドに至っては実体が何かいまいち分からないままの注文。



注文が来るまでの間窓の外を見ると、若い女の子二人連れが呑気に記念写真を撮りながらやって来た。


「女二人でこいつら死ぬ気か」と思ったけど、甘口系を頼んでちゃんと食っていた・・・・究極の甘い物は別腹。女性は強し。






そうこしてたら来ました焼きスパ!





マカライスペスカド!

どちらもボリュームはマウンテン級!

マカライスペスカドはマカロニが入ってるんですね〜ペスカドが何を指すのかさっぱり分かりませんが。

しかし、テーブルに二品並べただけで滑落のおそれあり。テーブル小さい・・・


味の方は,ほんだしとか入れて作れば出来そうな和風味。そして油っぽい。ぶっちゃけ甘からず辛からず美味からずです。(前置き長いわりにこんな感想ですんません)。


一口食ったら“結構イケる”って思うけど、登頂(完食)するのに時間が掛かりすぎるので飽きてくる。かなり空腹でいかないと間違いなく遭難するでしょう。


ちなみに焼きスパ頼んだギコフは無念の登頂断念。しかし一緒に行ったYさんはマカライスペスカドへの登頂成功の偉業達成。何だかマカライスペスカドがチベット辺りにある未踏峰の山の名前のように思えてくる。



ちなみに焼きスパの登頂を断念したのはデザートに備えて若干の余力は残しておきたかったから。焼きスパで遭難したらデザート食えないしねー



ではデザートメニューの突っ込みポイントを確認しましょう。



カキ氷にマンゴスペシャル(辛口)やイカスミに・・・写ってないけどゴーヤもあった。


ジュースは割と普通だけど、最後の“赤のコーラ”“青のコーラ”が気になるかも。余計な物いれてんじゃないかと疑ってしまう。あと、(アルコール入り)ってのはもはやジュースじゃない!


・・・等とメニュー見てたら突っ込みポイントを探しまくってしまうので時間がいくらあっても足りない。最初に注文取ったらメニューを下げられてしまうのも頷ける。客の手元にメニュー置いていたらそればっか見て回転が遅くなるんだろうね。頼めば持ってきてくれるけど。


ちなみにデザートも無難なチョコレートパフェを頼まさせて頂きました(ここに来て遭難したくない)。




来ました!!まさにデザート界の槍ヶ岳や〜(彦麻呂風に)

けど。下部が全てアイスで上部にちょこっとだけ生クリーム

そんなんパフェじゃねーと突っ込まずにはいられない仕様で釈然とせず。もっと色々詰め込んで、最低でも底にはコーンフレークを入れて欲しい・・・パフェの国際基準制定を強く望む。

以上で今回のマウンテン登頂は終了した訳ですが、不満もあるけど何とか遭難せず無事帰還と相成りました。



店を出る際に気になるものを見付けましたが、店員に詳しく聞く気にはなれませんでした。間違いなく狂った店主がいる事がこの店の全てであり、いちいち野暮な事は聞いてたらキリがありません。



全員銀縁メガネのアキバ系学生も誰一人遭難する事なくシャツを誇らしげになびかせ無事下山。ちょっぴり輝いて見えるのは気のせいでしょうか・・・・・

下山してみるとちょっと愛おしくさえある魔の山喫茶マウンテン

「また行きたい!」

なんて思わないけど、名古屋に友人知人が来た折には張り切って連れて行こうと思います。そして甘口スパを食べさせて遭難する様をただ眺めてみたいです。

是非、皆さんも名古屋にお越しの際は喫茶マウンテンへ。