八重山弾丸ツアー2010〜牛の島で浴びる程の星空に酔う〜


遅ればせながら夏の休暇が取れたので毎年恒例の八重山行脚に行って来ました。今回は牛の島“黒島”です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

黒島には石垣島離島ターミナルから向かいます。


船から見る海がどんどんエメラルドグリーンに変わって行くと、20分ほどでハートの形をした黒島に到着です。



3年ぶりに訪れたんですが、前回は一泊したものの半日程の滞在で何かと忙しなく、天気も芳しくなかったので印象が薄かったんですが、今回はもうギンギンに晴れてるもんだから胸の高鳴りが押さえられない!


民宿のお父さんの車に乗り込み宿へ向かう僅かな道中ですら青い空と緑が眩しくてクラクラしそう!もう窓の汚れなんか気にしてなんていられない。むしろこれが八重山標準。



黒島にしたら結構な渋滞を抜け




今回の宿は前回と同じみやき荘。

一見寡黙そうだけどお茶目で愉快なお父さんと、その愉快なDNAを受け継ぐイケメンな息子さんが切り盛りする素敵な民宿です。



3年前と変わらない、旅人の思いが刻まれた部屋で宿帳を記入。


じっとしてられない性格はどこに行っても変わらずで速攻で島内探検に出かける事にします。



借りた自転車(タダで貸してくれた!)の錆びっぷりはこれまた八重山標準。


◆◆何も無いのに盛りだくさん・・・黒島の美しい光景



黒島を自転車で走っていると何だかすごく広大なところにいるように思えてくるのが不思議。



隆起珊瑚で形成された平坦なこの島は殆どが肉牛の牧場で占められていて
まるで北海道の酪農地帯を走っているような景色が広がる。道東っぽいね。




ちなみに黒島の牛の飼育頭数は人口の10倍程もいるそそうで、沖縄にありがちなサトウキビ畑も無く、畜産にだけ特化した島である事が分かる。

けどこの時期は暑いからか牛も日陰で休んでるみたいで、以前ほどごった返してなかった。



島の遊泳スポット仲本海岸は干潮時にはプールみたいになって色んな生き物を観察する事が出来ます。


サンゴの道みたいなのがあって、島に通い慣れた人にずっと先の方まで恐る恐る連れて行ってもらったんですがマジで!あんな遠くまで!?って思った所に歩いて行けてしまい拍子抜けしました。


ちょっとした休憩所やシャワーなんかもあって、島で一番のメジャースポットですね。



黒島灯台。


北海道っぽいアイテムである牧草ロールも南の島にマッチしている。



どこの島に行っても変わらないのは集落の風景。赤瓦に石垣・・・


そしてハイビスカス・・・沖縄、癒しのマストアイテム。


黒島といえばここも有名ですね。



登録有形文化財にも指定された伊古桟橋。かつての黒島の玄関口。
だいぶ朽ちてしまったけど、今でも静かに海の向こう石垣の街を眺めている・・・



本当は先まで行こうとしたんですが、着いて早々に島の見所を8割方見てしまったので

“先っぽに行くのは明日に取っておこう”という変な自制が生じてしまうほど、黒島は素朴な島なのである。


とはいえこれで全てではないので残りは明日観て回りましょう。
日も暮れて来たし食事の時間もあるのでそろそろ宿に戻ります。



◆◆みやき荘 第一夜〜撮れてびっくり満点の星空〜




みやき荘で夕食を頂いた後、庭先で他の宿泊客と宿のお父さん達とおしゃべりタイムしてたんですが

今晩は特別に息子さんのハジメさんが釣り上げたあなごを蒲焼で頂く事に!



黒島秋のあなご祭り開催中

何でも黒島史上初のあなごらしく(ハジメさん曰く)
釣りを生業にしてると言っても過言でもないハジメさんでさえ“何が釣れたか理解出来なかった”ほど珍しい釣果だったらしい。



しかしアナゴってこんなでかいのか?
もしかしたらアナゴではない何かだったのかもしれない・・・・



蒲焼を肴に盛り上がるみやき荘ナイト。お父さんの昔話は殆どが爆笑もの。


ちょっとひと段落したので、ふらっと庭先の暗い方に行って空を見上げてみると




すんごい星空!!!

昼間あんだけ晴れてたから気になってたけど想像以上!
地べたにカメラを置いて、シャッターを切るという超素人的な技法で撮影したんですが、まさかこんなに“図鑑で見る天体写真”風に写っているとは撮った本人も驚きです!

天の川がくっきり!!




島の雰囲気を入れてもう一枚・・・

チェッカーズを呼んで“星屑のステージ”を歌わせたい!



自分が来るまでは台風がいて天気もいまいちだったみたいだけど、台風が去ったが為か最高に空気が澄んでいて絶好の星空日和でした。

これだけでも来た甲斐があったってもんです。

感動しました。





◆◆黒島研究所で亀の人相鑑定・・他



翌朝はにわとりの鳴き声で目が覚めるという漫画の様な設定だった。



お父さんは庭先でまったりしてますが

今日も島内探検にGO!


相変わらずの激晴れ。青い空に雲が負けじと主張するって感じ。



仲本海岸はこの時期午前が満潮っぽい。


昨日に比べたらずいぶんと南の島っぽい雰囲気になって来た。



遠くに見えるあの島影は最南端の波照間島ではなかろうか・・・

イチ元気かー!・・・と心の中で叫ぶ
http://d.hatena.ne.jp/takagikofu/20091202/1259769889
http://d.hatena.ne.jp/takagikofu/20091204/1259937324
(詳しくは昨年の八重山日記を)



黒島は仲本以外の海岸も十分美しいですよ



白砂の美しいニシの浜は西表島を望む・・・



途中で見かけた貸し自転車の看板。ETのポジションがウシでかわいい。






黒島研究所という前回訪問した時に見逃していて後々後悔した施設があったので今回はしっかり行って来ました。ちなみにウミガメの研究飼育をしている施設です。




ギコフが来たのを察知してウミガメの赤ちゃん寄ってくる。
これはアオウミガメ。かわいい。



ライバル(?)のアカウミガメは黒い事を知る。
ビジュアル的にはアオウミガメの方がちやほやされそう。




もう少し成長したアオウミガメ。

亀「えさよこせ。ヒゲ。」

ギ「何だか人相が悪くなっている気がする」(ギコフ心の声)





更に成長・・・

亀「手ぶらで来てんじゃねーよ」

ギ「更に悪人顔!」




更に大人になると、上からしか観察出来ず表情が良く分からなかったんですが、きっと色々と経験を積んで澄んだ瞳なってる事でしょう。


とまぁ、亀好きにはたまらない黒島研究場ですが亀以外にもおとぼけキャラがいますよ。




心ここにあらずなウツボ・・・



赤いヤドカリみたいなん。喋ったらきっとムックの声。

こじんまりとした施設で有料(300円)ですが、ウミガメを間近で見れるのは貴重なので一見の価値はある施設だと思います。



◆◆みやき荘 第二夜 〜お祝いちゃんぷるー黒島のジミヘン登場



二日目も日が暮れて、みやきナイト第二夜です。



その前に説明しておきたいのですが、今日は竹富町議会選挙の投開票日でした。
(空前のカタカナブームといった感の選挙ポスター・・・)

ちなみに竹富町竹富島・黒島・小浜島西表島鳩間島波照間島から成る町(与那国島以外の離島は全て竹富町)各島に議員数が割り当てられているのならば問題無いのですがそうは甘くなく、黒島は過去二回の選挙で議員を選出出来ずにいたらしい。

小さい町なので確か200票弱集まれば当選確実なんですが、黒島なんて選挙権ある人が160人くらいなのでよほど島が一つにまとまらない限り議員を送り出す事が出来ないんだそうです。二人立候補なんてしたら確実に共倒れです。

みやき荘のお父さんも昼間から島の仲良しさんみたいな人とひそひそ話ししてるのを見かけたんですが選挙の事で気が気がじゃかったのかもしれない(いつもの事かもしれないけど)

んで結果はどうだったのかと言うと。黒島から二期8年振りに竹富町議会に議員を送り出す事が出来たそうです。万歳。

何でも島の有権者数を上回る190票近く集まったみたいで、お父さんすごく嬉しそうでした。

小さい島なので誰が投票に来たのかもすぐ分かるので、投票率を聞いたら96%って言ってた!しかも来なかった人は長期でどっか行ってる人で、実質の投票率100%・・・恐るべし黒島の団結力。

過去二回、議員を送り出せなかった事実があるだけに島の人は“当選”よりも“団結”の方が嬉しかったんじゃないかな・・・何だかそんな気がしました。



その日の晩はそんなこんなで大盛り上がり。お父さんのお友達の三線が炸裂です。



興南高校の応援でお馴染み“ひやみかち節”

とりあえず興南高校バンザーイ。



続いて100%盛り上がる“唐船どーい”。
(画像横です・・・)

ここでようやく“当選バンザーイ!で乾杯”

5回くらいした・・・・

ブログパーツの音楽と音声がかぶるのでブログパーツの音声を切る事をお薦めします。ブログパーツは画面右側にある変な映像と天気予報が表示されてる奴で中央右側にカーソルを持ってくると音量調整が出来ます。

写真には撮れなかったんですがお父さんのお友達の三線テクニック凄かったです。ジミヘンでした。

こんな人がそこら辺にうようよいるのが沖縄。生活に音楽が根付いている事の素晴らしさを知る。

ちょっと落ち着いてお父さんと話したんですが、議員がいないと何かしたくても“前向きに検討します”で蔑ろにされて終わっていたのが最後まで押し通す事が出来るから島の生活に向上に議員は欠かせない・・・と


でも、黒島はこのままがいいと。


外側は現状維持で、内面で島民の生活が豊かになってくれればいい・・・そういう事だと解釈したんですが。

何かそれを聞いて安心したのを覚えています。






◆◆さらば黒島・・・


翌朝の朝刊には竹富町議会選挙の記事が載っていて、黒島の団結が大きく取り上げられていました。ほんとはもう一泊しても良かったんですが、黒島は今日まで。

最後の余韻に浸りに島をぶらりとした後宿に戻り、お父さんと握手をして船に乗りました。



今まで生きて来て色々な所に宿泊しましたが、お礼を言われ握手までしてくれた宿はみやき荘が始めてでした(前回はバタバタしてて朝飯し食うや否やヘルパーさんに送られて港まで行った)。


お父さんからしたら些細な事かもしれませんが、あの握手は“また来たくなる魔法”をかけられたんだと思います。




また来るぞー 


(黒島編終り)



これから石垣に渡って10年ぶりに竹富島を訪れます。