八重山弾丸ツアー2010〜早朝の竹富島で神々を招く秘祭を見た〜

何やら大げさなタイトル付けてますが・・・


黒島を後にして次に向かったのは竹富島



石垣島から船で10〜15分。
都会の電車並に船もバンバン出てるので、そのお手軽感から訪れる人も多く
何だか島全体がテーマパークのような感じがして足が遠のいていたんですが魔が差して訪れてしまいました。

とはいえ竹富島は10年前にも訪れていて

その時は誰だか分からない人に飲みに誘われ、民宿のヘルパーさんと無防備にも付いて行ったものの、ラリッたおやじのいる店なのか何だか分からない所でドアウェーな雰囲気で非常にグダグダな一夜を過ごした挙句、翌朝はヘルパーさんも酔って寝坊した為朝飯も送迎も無くなり、部屋に宿代を置いて早朝の船で石垣に戻ったというグダグダ盛りだくさんな思い出しか残っていない・・・・(※いい思い出です)

そんな状況だったので心の片隅にいつかちゃんと訪れてみたい気があったのも今回のきっかけの一つだったかもしれません。


◆◆登場人物がほんわかしている今宵の宿高那旅館他


港からてくてく歩くと10分ほどで集落に差し掛かります。
サンゴ砂が敷き詰められた道、石垣に囲まれた赤瓦葺きの民家。




南国の花々も一層栄えますね。



島内には他の離島に比べたら規模の大きい宿泊施設もあるんですが、景観に配慮した作りなので古くからの沖縄集落の雰囲気は損なわれておらず、ごみ一つ無く美しく整備されたサンゴ砂の道路一つとっても景観保護に対する島民の努力が伺い知る事が出来ます。



今回の宿は綺麗清潔で冷房完備なうえに食事も美味い(←ヘルパーさんとの約束)
高那旅館というユースホステルを併設した島で最も歴史のある旅館にお世話になりました。



写真で紹介出来ないのが残念なんですが、この妖怪人間ベムチックなイラストそのものの美眉毛でお茶目なおじちゃんがいたり、キュートで可愛らしいお母さんもいて、登場人物(?)が何だかすごくほんわかしていてあたたかくってとても居心地がいい宿ですよ。何ってたって綺麗清潔、冷房完備で食事も美味い!です(トイレが綺麗なのも離島ではポイント高し)。



ちなみに自分が泊まったのはユースホステルの方で部屋自体は併設の旅館に比べると多少簡素なんでしょうが、寝て起きるだけので十分。窓から見える赤瓦がなんともいえない雰囲気です。


◆◆探検竹富島



コンドイビーチは島で唯一の遊泳スポット。どこまでも続く白砂で遠浅のビーチ。
ただシュノーケルをするとなると魚はかなり少なく、ナマコ9割で魚1割といった感じで昨日までの黒島と比べたらパンチに欠ける感は否めない。シュノーケル道具のレンタルは高いし16時までに返せとか言うしで、ちょっと黒島が恋しくなったけど、海水浴場だと思えば仕方ないか・・・・

収穫だったのは背中だけ日焼けするのを防ぐべく背泳ぎと平泳ぎが合体したようなオリジナル泳方を開発した事くらい(足の方向に進む)。



日帰り観光の方々に人気。おなじみ水牛観光。


水牛基地。

何気ない事なんですが、竹富島の道路に牛の糞が落ちてるのを見た事がない。
ボケーっとしているようで水牛は従順で賢い生き物らしいので、案外しつけがちゃんとされてるのかもしれないですねー勝手な想像ですが。



立派な御獄もありました。



日も暮れる・・・・・


竹富島にも黒島の伊古桟橋のような古い桟橋があって、夕方になると絶好の夕焼け鑑賞スポットで他の宿の宿泊客もぞくぞくあつまってまったりしている


同宿で仲良くなったKさんとWさんに誘われて、次第に闇に包まれていく空を見上げてしばし語らい・・・・何の利害関係の無い人とくだらない話に花を咲かせるのがこういう旅の醍醐味。色々と刺激になる事も聞けて本当に贅沢な時間だと思います。


知らない間に星がポツポツと現れていました。


桟橋から宿への帰りの道・・・・


有名ななごみの塔に登って竹富島の夜景(ぶれてますが)


ちなみに昼間撮ったなごみの塔はこんな感じ。
設計ミスとしか思えない踏み幅の狭い急傾斜の階段はつま先だけでの昇降を余儀なくされ思いがけずスリリング(限りなくはしごに近い階段)。昼間は人気スポットで“こんなに並んでんのかー”って思うけどいざ登って降りようとなると“危なすぎる・・・誰かいた時に登ったほうがいい”と思うはずです。



一応、重要なんとか建造物みたいなのに指定されてるみたいだけど、怪我要注意建造物にも指定した方がいい。お年よりには危険すぎる。


◆◆早朝の海岸で見た神々を招く神秘的な光景


高那旅館に戻ってかわいらしい宿のお母さんを交えてゆんたくしてたんですが
(まんだらー祝の泡盛くれた)

お母さんから“明日の朝ちょっとしたお祭りごとがあるから早起きして行ってみたら?”とご提案。
沖縄、特に離島は本土と異なる文化風習が根付いているだけに様々な祭事が執り行われているのですが運悪く今までそういう場面に遭遇した事がないギコフとWさんは興味津々。

“朝の6時にさっき行った桟橋とビーチの間にあるニーラン石のところに行けばやってるわよ”

という事なのでニーラン岩も何の祭りなのかいまいち理解せぬまま
とりあえずWさんと頑張って起きて行ってみる事にしました。

翌朝は思いがけない早起きなってしまったので、早く寝なきゃいけないんですが、
昨日の黒島で星空写真に味を占めたってのもあり竹富島でも星空を撮りたくなって就寝前にちょっとだけWさんと集落の外れに足を運んで星空撮影してみたら・・・


結構いい雰囲気で満天の星空が広がっていました・・・・
ちょとだけ夜更かしして正解。次回は三脚持参で行かねばだなー。

◆◆翌朝・・・・


今日もいい天気になりそうな予感。Wさんとてくてく桟橋の方へ向かう。


朝焼けの桟橋。

海岸沿いに暫く行くと


お母さんの言ってたニーラン岩。


しばらくするといかにも琉球な感じのおばぁ達がやって来て祭事の準備に取り掛かります。敷物を引いたりお供えを上げたり・・・

準備が整うと海の向こう西表島の方に並び座り何やら唱えはじめました。


ごにょごにょごにょ・・・・・



海の向うに神々の国がある・・・・
昔の人はそう考えていたのでしょうがそれもうなずける美しさです。神秘的だなー
あの真っ青な空の向うからニーランという神様がやって来るんだそうで



暫くするとおばぁ達は鉢巻を締めてドラの音と共に歌い始めました。


ここで歌っている人たちは“神司(つかさ)”と言うらしく、神様を迎え入れた神司一行は島の集落を歩いて周り、今度は島の人達から迎え入れられる・・・という流れでこの祭事は進んで行きます

ブログパーツの音楽と音声がかぶるのでブログパーツの音声を切る事をお薦めします。ブログパーツは画面右側にある変な映像と天気予報が表示されてる奴で中央右側にカーソルを持ってくると音量調整が出来ます。

後から聞いたんですがこの時のしぐさは“神様をおいでおいでしてるのよ”と島の人が言っていました。更に後から聞いたんですがニーランという神様は竹富島に種を運んでくるそうで、豊穣の世を迎える為の祭りなんだそうです。



浜での祭事が終わると集落に移動です。小さい集落なんですが何箇所かで神様と司を迎え入れるようで、その場所に行くと島の人達が待ち構えています。


ちびっ子も参加。



遠くからさっき浜で聞いた独特な歌声が聞こえてくると神司一行がやって来ます。ニーランの神様がやって来たって事ですね。

神様を迎える側の住民達と対峙する神司。うちわでおいでおいでされてますね。


しばらくお互いに歌っていたんですが、ドラの音と共に沖縄っぽい“イヤーッイヤーッ”という掛け声と共にどこか愉快気に向かい合って踊り始めました。これまた後で聞いたんですが歓喜の踊りなんだそうです。

ブログパーツの音楽と音声がかぶるのでブログパーツの音声を切る事をお薦めします。ブログパーツは画面右側にある変な映像と天気予報が表示されてる奴で中央右側にカーソルを持ってくると音量調整が出来ます。


高那旅館のヘルパーさんもお母さんと参加してたし司を迎え入れる側はそんなに敷居は高くないっぽい・・・

ひとしきり楽しげに踊り終えると祭事は終了です。


選抜メンバーの記念写真タイム。総選挙でセンターの位置をゲットする為に皆陰で努力しているに違いない(AKBか!と突っ込まれたい)。

午前中で数時間で終わってしまうような小さい祭り事でしたが貴重なものを見る事が出来ました。




観光地っぽいからと避けていた竹富島・・・・



昨日訪れた時もビーチには一見チャラチャラしたヤングチームが多くいて“本土のビーチと何ら変わらない”とこの島に足を運んだ事を一瞬後悔したんですが、結果として八重山に通う事7回目にして初めて“らしい風習”に触れる事が出来、今では大満足です。

観光を生業にしている島だけに他の離島に無い賑やかさはあるんですが、そこに暮らす方々の奥底にはしっかりと八重山の文化風習が継承されているんだなと感じた。


でも昨日までの黒島と同様、竹富島でもいい人達に恵まれたのがやっぱり一番の思い出なのは今回も一緒。たまたま自分と同じ日に宿泊しただけなのに暖かく相手してくれた同宿の皆さん。見ているだけで癒される高那旅館の方々・・・・島の美しい景色以上に忘れ難い思い出だ。



よく“何で毎年々同じ所に行くのか?何で八重山から抜け出せないのか”と自分でも疑問に思うところがあったんですが


今頃になってその答えが分かりました。

何て事はない別れ際に必ず“また来ますね”と言ってるだけの事だった。

今回も無意識のうちに言ってたわ。

なのでまた行きます。


終り