義胡府国風土記~旅と外出~

5年間放置していました

台風の影響で素晴らしいことになった波照間島滞在紀


日本最南端の有人島波照間島に二年ぶりに上陸して来ました。

初めて訪れたのが2000年、それからコツコツと数年間隔で訪れていたのですが

今回は過去最強に晴れ渡っていたので連日泳いだり、出歩いたり、喋ったり、働いたり(?)と、のんびりする暇が無いほど満喫して参りました。


2009年、前回の波照間訪問紀
那覇→八重山弾丸ツアー波照間編1
那覇→八重山弾丸ツアー波照間編2『スーパー島人現る』

那覇→八重山弾丸ツアー波照間編3『最南端のいじられキャラと釣り対決』


2014 最新の波照間上陸の様子はコチラ
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波照間と言えば何と言ってもニシ浜。相変わらず理解に苦しむ美しさで、何度行ってもまた訪れたくなる素晴らしい眺めです・・・


今回はとにかく空気が澄んでいて対岸の西表島の見え方が過去の訪問時とは明らかに違っていたし、普段は見えたり見えなかったりする沖の無人島がすぐそこにあるかのようにハッキリ見えていて驚きました・・・・



今回泊まったのは定宿でもある民宿たましろ
日本一汚いカオスな宿として有名ですが、自分は全く平気。



皆、汚い!とか散らかっている!と言いますが、昔も今もこの雰囲気をキープしているのは逆に凄い事です。決してこれ以上散らからないし、これ以上綺麗にならない・・・・

通いつめるとこれはオブジェなのでは?と思えてくるから不思議です。



※「たましろ+汚い」の検索でこのブログによくアクセスがありますが、実際はちょっと古い民家に泊まってるくらいの感覚です。ただ別館はちょっとボロいかな・・・でもよっぽど潔癖症でなければ充分生活出来ます。内部がごみ屋敷だったり、部屋がホコリまみれって事はないですが、浜に近いので畳が砂でざらざらする事は多々あります。相部屋で皆、海に行くからこれは仕方ないです。

そこそこ社交性があって、過度なホスピタリティを期待しなければとても楽しい宿ですねー

宿泊を考えてる人への補足:たまに、勝手に決まりごとを設けちゃう常連さんがいたりしますが、良く分からなかったら玉城さんに確認しましょう。一泊だけ変な常連宿泊客と一緒になりましたが、それ以外は毎回楽しい日々を過ごさせて頂きました。相部屋の宿に泊まるのであれば、相手を尊重して細かい事にカリカリしない事が大事で、そういう人は個室部屋の宿に泊まった方が賢明です。夜遅くまで度を越したバカ騒ぎをいて強制消灯・・・みたいな話も聞いた事があるので、あまり羽目を外さない程度に楽しむのがいいかと思います。



客層も雑多な感じでまるで夜な夜な異業種交流会といった感じで色々と勉強になる事が多い。今回も色々な話に花が咲きましたがかなり下品な感じで面白かったです。





ましろで久々に“日本最南端のイジられキャラ”ことイチに会いました。
※イチについては詳しくは冒頭の過去リンク参照。

前回は終日ヘベレケだったけど、今回は会話が通じたうえにオスプレイという言葉を知っていて衝撃でした。ちょと話してキビ刈りの仕事に原チャリで向かって行きましたが、ちゃんと働いている事にも驚きでした。




予算の都合たましろには二泊しか出来なかったので、その後は近くにある素泊まり宿“やどかり”にお世話になりました。ちょっと心配性で旅人思いのオバァがやってる可愛らしい宿で、部屋がザラザラしていない事に先ず感動します。


ここでも同宿の皆さんに大変お世話になって連日楽しい日々を過ごす事が出来ました。



宿泊客なのに、車の運転出来ないオバァに代わって他の宿泊客の送迎をしたりと、普通では絶対にあり得ない事を経験して楽しかったです。



◆◆波照間島の美しい光景あれこれ




前述しましたが今回の波照間の天候は本当に素晴らしかったです。



空は広く低く、雲は白く眩しく、海は青く




様々な彩りは淡かったり濃かったり・・・時間を追って変化し見飽きる事はありませんでした。





前述のニシ浜では毎日シュノーケルをしていました。

何人かが“ウミガメ”を見たと言っていたので、俺も絶対に見たい!と毎日通いましたが結局見れませんでした。




ヤギ。



繋がれているので円形にしか草を食べれない(必死)





集落



雄大な景色の中を行く民宿たましろ号(近くで見ると屋根が船底のように劣化している)。




日本最南端の碑がある高那崎。


高那崎には同宿の皆と朝日を見にも行きましたが
行き帰りは部活の朝錬にでも行くかのような勢いでした。



やどかりの裏庭で三線弾きながらのんびりしていたら突如現れたリコーダー少女はこの旅で出会ったキャラの中では断トツのインパクトでした。


神々しい雰囲気を醸し出しながらキビ畑の中で一曲奏でるリコーダー少女・・・・
その姿はまるで虚無僧のようでもあるが吹いているのは“空もとべるはず”
※彼女はこの格好で旅していた訳ではない
バックの中に忍ばせていたリコーダーを偶然見つけた事で起きた奇跡でした。

いつか三線とリコーダーのセッションをしましょう。




◆◆波照間の星空



こんなに晴天に恵まれたのだから夜になれば満天の星空が広がっていました。前回の八重山訪問の際にかなり適当に撮ったにも関わらず、割と綺麗な星空の写真が撮れたので今回は三脚を持参したのですが、それが大正解でした。


一周道路から見た星空。
周りに光が何もなく道路に寝転がれば(本当はダメ)流れ星がいくつも流れて行きました。



集落からみる星空



民宿たましろのワゴンも、星空をバックに撮ればまるでスペースシップ


宇宙基地(木造平屋)


やどかりのおばぁはレーザーポインターで星を説明してくれます。
そんな物をどこから取り寄せたか非常に気になりました。



皆で撮った星空集合写真。喜んで貰えたら幸いです。


今回初めて高那崎にある星空観測タワーへの観測ツアーに行ったのですが
職員の方が言うにはこの時期にこれ程晴れるのは相当ラッキーだったようです。
好条件だった理由は主に二つあって、先ずは月が出ていない事。
もう一つは台風が近づいていたという事だそうです。

特に滞在中に発生した台風には皆ヤキモキさせられた訳ですが、結果的に大気中の余分なものを遠くに吹き飛ばしてくれていたみたいで、台風も良し悪しだなー思いました。


この観測ツアーで、海面に写る天の川、台湾の街明かりで西の空がぼんやりと白くなっている貴重な光景を目にする事が出来ました。それもこれも厄介者の台風がもたらしてくれたものだと思うと、影響を受ける直前に帰ってこれた事もあって本当に台風さまさまでした。



今回の旅では本当に多くの楽しい方々と出会えて大いに刺激を受ける事が出来ました。


色んな人の人生が南の島で一瞬だけ交差する事で生じた素敵な出会いと楽しい時間に感謝しつつ、現実世界に強制連行されて来てしまいました・・・・脳みそのクールダウンが中々出来ない状況で非常に困っていますがこの余韻も旅の楽しみの一つ。

暫くは余韻に浸っていたいと思います。