上富良野町の絶景地帯を自転車で走り回って来ました。

北海道に行って来ました。



久々の輪行旅ですが北海道への輪行は初めてです。


輪行とは目的地まで公共の交通機関で行って、目的地では自転車で走り回る旅スタイル。

目的地でなくても途中に列車の待ち時間があれば駅周辺をうろうろする事が出来て無駄の無い時間の使い方が出来るのが魅力です。※それなりの自転車は必要ですが



今回も途中の駅で下車して列車の待ち時間に駅周辺の素敵な道を走ったりしていました。



列車の時間が近づいたら自転車を畳んで目的地まで向かいます。




今回向かったのは上富良野町にある美馬牛という小さな街。

丘の景色で有名な美瑛のすぐ隣りになりますが、美瑛は美瑛町、美馬牛は上富良野町だそうです。宿のご主人が言っていましたが景色がいいのは美瑛町よりも上富良野町の方みたいです。



宿までも駅から自転車で行ったのですが、確かに納得の景色でした。



いくつもの丘を越えて行く一直線の道・・・


丘を一つ越える度に飛び込んでくる絶景。その都度立ち止まってしまいなかなか宿にたどり着かなかい。



そんな今回の宿は“旅の途中”というゲストハウス。
畑の中にぽつんと建っていたので気付かず通り過ぎてしまいました。
それにしても素敵な立地です。



ゲストハウスというと低料金、相部屋、安普請といったイメージだけど
今まで泊まった北海道のゲストハウスはどこも快適で“旅の途中”もすこぶる快適でした。

今まで休みの度に沖縄の安宿に泊まっていたので尚更身に染みます。




〜沖縄と北海道の安宿比較〜



沖縄(H島民宿T)
※いつも好んで泊まっています



北海道(3年前お世話になった同じ美馬牛の“おか千里”)



[:]
沖縄(H島民宿T)
※いつも好んで泊まっています



北海道(今回お世話になった“旅の途中”)
食堂でもある一室でご主人がメロンを切る・・・なんてエレガントな。

沖縄だと蚊取り線香の煙にまみれゴキブリにすら動じない強靭なメンタルが養われますのでそれはそれでお得です。

どちらの環境にもすぐにアジャスト出来る得な性格なので沖縄のダウナーな雰囲気もへっちゃらですが北海道の快適さはやはり魅力。



特に“旅の途中”は部屋の窓から見る景色も素晴らしく、ご主人の人柄も最高で食事も美味い・・・本当に素敵な宿だったので今すぐにでも戻ってごろごろしたいです(涙)



そんな素晴らしい宿なので朝からのんびりと過ごしたいところですがそうはいきません。

何故なら一年で最も日の長い時期に最も朝が早く訪れる北海道を訪れたからです。

12時過ぎに寝たのに3時半には日が出て目が覚めるという恐ろしいサイクルで日々進んでいきます。(二泊しただけですが)

特に夜更かしした訳でないのに、さっき寝たのにもう朝というのは徳なのか損なのか迷いましたが早朝の宿周辺を散策したら紛れもなく“徳”でした。



どこに行っても、どこを見渡しても絶景です。カッコウが遠くで鳴いている・・・



特に初めてキタキツネに遭遇できてラッキーでした。
しかし激しく威嚇され、ルールルルと呼んでみても寄ってくるような雰囲気ではなかったです。




宿の朝食は7時半からですが昼食のような日差しの中頂く感じでした。




朝食後は絶景の丘陵地帯を自転車で走り回ります。



まさに早起きは三文の徳で走れども走れどもいちいち絶景です。





北海道を自転車で走るのは初めてでしたが、麻痺するのは体内時計だけでなく距離感覚も大いに麻痺します。2〜3キロだと思った距離が10キロ近くあったりするので要注意です。


突き当たりを右・・・と思いながら走っていても突き当りが全然やって来ません。
町内の観光マップを持参していたのですが、町内のスケールがそもそも桁外れで東京23区くらいの広さです。



丘陵地帯は曲がりくねった道ばかりですが、登ったり下ったりを繰り返していると知らない間に十数キロ・・・なんて事はざらです。



とにかく体内のあらゆる器官が微妙におかしくなっています。
北海道の絶景がそうさせています。



“一日じゃ絶対に回れないよ。100キロくらいあるよ”と宿のご主人に言われたルートをあっさり走破出来たのも色んな感覚が麻痺していたのだと思います。北海道恐るべしです。



最近知ったお気に入りの言葉があります。

ニーチェの“風景が心にもたらすもの”という言葉なんですが


「いつも自分の生活や仕事の中で、ふと振り返ったり、遠くを眺めたときに、山々や森林の連なりや、はるかなる水平線や地平線といった、確固たる安定した線を持っていることはとても大切なことだ。それらは単なる見慣れた風景にすぎないかもしれない。けれどもその風景の中にあるしっかりと安定した線が、人間の内面に落ち着きや充足、安堵や深い信頼というものを与えてくれるからだ。」



今回目にした素晴らしい光景は自分にとっては日常ではありませんが、山々の連なりが充足や安堵を与えてくれた事は確かです。

そして今回の道中出会った方々は漏れなく親切でした。
宿のご主人、ご主人の友人がやられているカフェのオーナー、JRの駅員、同じ日に宿泊した旅人の方々・・・一期一会でしたが誰もが好意的で情味に満ちてて、温かい人たちでした。

ニーチェの言う心の中に安定した線を持つという事が人を優しくさせているのだと信じたいです。


同宿になった方々とは、またいつか北海道を旅した時にバッタリ出会うかもしれません。
その時はまた花畑牧場批判で大いに盛り上がりましょう。

矢のような日程だったけど大満足の二泊三日でした。


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おまけ


上富良野、美瑛の丘陵地帯には素敵な雰囲気のカフェがたくさんあります。
今回、宿のご主人がお薦めするカフェに二軒ほど立ち寄ったのですがいずれも素晴らしい雰囲気でしたのでご紹介。



■■ ries cafe


美瑛町の五稜という地区にあるカフェなんですが一言で言えば秘境カフェです。


とにかく周りに何も無いあり得ない立地ですが人気の店のようで
30分近くの滞在でしたが4組ほどの客が入れ替わりやって来ました。



もちろん味も確かです。



合わせてお薦めなのは近くにある五稜の丘からの眺め。観光バスも入ってこない穴場スポットです。



■■ カフェ・ノラ



美瑛でも上富良野でもなく富良野市街(ちょっと街外れか)にある古民家カフェ。
輪行だったので帰りのバスの待ち時間に立ち寄って来ました。



内装が素敵で外の畑の緑が眩しかったです。

rise cafeもカフェノラもどちらもお店の人がとても明るくて雰囲気以上に素敵でした(どちらもオーナの奥さんだったと思う)。

どちらの店も今回の宿のご主人と仲良しらしく、素敵な人は素敵な人同士で繋がっているのだなと思いました。

カフェなんてガラではないですが、もし北海道に行かれる人がいたら行ってみてくださいお勧めです。


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http://d.hatena.ne.jp/takagikofu/20130723/p1

↑2013年も北海道輪行旅に行ってきましたー