義胡府国風土記~旅と外出~

5年間放置していました

自転車で行く。奥三河&東濃地方のカオスでマイナーで絶景なスポット等々。


こんにちは。



なんだかどこか遠くに旅をしないと更新出来ないような雰囲気だった拙ブログ。残念ながら今年に入って盛大に出掛けていないので記す事もあまりないなー・・・と思っていたのですが、最近(ほんとここ一ヶ月)個人的に空前の自転車ブーム到来で、休みの度に愛知県の山中深くに自転車で侵攻しております。



一日休みがあれば100キロ以上、半日空いてたら近場を50キロ近く走っているのでこの一ヶ月の走行距離は約1000キロという異常事態。そんな自転車生活をちょっと記しておきます。


◆◆ダムを目指して走る。ツールド矢作川




よく走るのは名古屋から一山超えた豊田市矢作川沿いを上流まで登っていくコース。ロードバイク自体は数年前から所有していたのですが、コンスタントに乗れなかったせいもあり、この矢作川に辿り着くまでの山超えルートを“走らず嫌い”でずっと避けていたんですが、思い切って登ってみたら思いの他走れてしまって最近は頻繁に訪れています。


とはいえまだまだ自転車初心者。ずっと川沿いに走れてしまう矢作川沿いのコースはアップダウンが少ないのが何よりも魅力。長閑な景色が広がる中をたまに寄り道しながら気持ちよく走れてしまいます。




自宅から50キロ程の地点に行くとちょっとした登りもあるのですが、愛知県とは思えない秘境感すら漂う光景を見ながら走るので感じる疲れもそれほどではありません。




男の建造物“ダム”


ダムの放水を目にした時の感情の高ぶりは一種のエクスタシー。こじんまりとしたダムでもテンション上がります。ちなみにこのダムは矢作第二ダムといいます。



第二があるなら第一も当然ある訳ですが。



その矢作第一ダムが思っていたより巨大で驚きました。



愛知県にこんな巨大ダムがあるなんて。



ライダーの方々も大勢集まっていて賑やかです。


体力に余裕があるときは一周12キロのダム湖を走ったりします。



愛知県豊田市とは思えない、まるで北海道の山奥を走っているかのような雄大な景色。


だーれもいない・・・と飛ばしているとカモシカと遭遇。至近距離で見つめ合う。貴重な体験だけどカモシカが登場するくらいなので熊登場もありえるのでは?思うと緊迫します。


愛知県離れした雄大な景色広がる矢作ダム周辺。脱愛知気分を味わうには最高なスポットでした。


◆◆名古屋の奥座敷、足助の街並みと香嵐渓



名古屋から一山超えて矢作川沿いではなく、そのまま直進するとこの辺りでは有名な足助という街があります。綺麗な川沿いに古い街並みが続いて趣があります。



この度の自転車活動では忙しなく通り過ぎただけなので今度はゆっくりと訪れてみたいと思いました。



足助の中心部のすぐ近くには有名な景勝地である香嵐渓もあります。


紅葉で有名なスポットなので山奥にあると思っていたら市街地のすぐ横、割とロードサイドな立地なのは意外でした。



新緑が眩しく、わざわざ激混みの紅葉シーズンに訪れるなら今頃に訪れるのがいいと思います。


◆◆廃止前に乗ってみたかった、絶好の休憩スポット廃駅巡り。



香嵐渓から名古屋方面に戻ると廃線跡があり当時の駅がそのまま残っています。


名古屋鉄道という大手私鉄の路線ながら廃止になってしまった西中金駅跡。あと少しで観光地の香嵐渓があるのに非常に中途半端な形でここが終点。本当は延伸するつもりだったんだろうけど諸般の事情で線路はこの駅で途切れたまま廃止の運命。夢やぶれた感じは、終着駅というよりは中間駅のような西中金駅の立地や不自然に途切れた線路の様子からも伺えます。



廃止になったのは比較的最近なので、当時に近い姿を保っているので今にも列車がやって来そうな雰囲気。


駅舎内にはヤンチャ仕様の自転車。今にもヤンチャな所有者がやって来そうです。



飾られていた路線の説明年表を見ると、この路線の歴史は波乱万丈な感じでした。



一応、愛知県の何とか文化財に指定されてるようで今後も取り壊されずに保存されるんだと思います。





西中金駅の隣の三河広瀬駅跡も絶賛保存中。自転車乗りからしたら、休憩ポイントとして最適なのでこういう取り組みはとても有り難い。



ホームから川の流れを眺める事の出来る素敵な駅。



廃線前に乗ってみたかったです。



その隣の枝下駅も取り壊されずに残っています。
この枝下駅前の交差点を西に向かうと一山超えて名古屋。
散々走って最後に延々登るので最初は辟易していましたが、通ううちに楽に走れるようになるのがちょっと嬉しかったりします。


◆◆愛知県を越えて岐阜県へ。大正ロマンの香り漂う明智の街とカオスな喫茶店



矢作川を更に上流に向かうと岐阜県恵那市明智という街があります。最近はこの街まで走るのがマイブームです。矢作川沿いに走ると最後の登りがしんどいので、愛知県の瀬戸市を経由するルートで行きますが、瀬戸市経由でもそれなりにアップダウンがあるので体力不足を痛感しつつ頑張って走ります。




途中、日本一の狛犬なるものがあり、自転車乗りの休憩ポイントとなっています。
ここまで来ると明智も近い。




明智の街は「日本大正村」がある事で有名。



「大正村」と呼ばれていても「明治村」のように有料の施設ではなく、街の中に古い建物が点在する明智の市街地を包括して大正村と呼んでいる。


[:400]


ただそこまで観光地化されている感じでもなく、正直、大正なのか昭和なのかよく分からない。けど嫌いじゃない雰囲気。


ちなに訪れた日は大正102年でした。


明智の街に素敵な喫茶店があると純喫茶好きの友人から聞いていたので行ってみました。


木造旅館に併設されたアミーという喫茶店。入口にレーザーディスクの看板が出ているので何だかスナックみたいで怪しい。


よく見るとティー、バー、スナック、レストランと書いてあって本業は何かよく分からない感じ。




地下に入っていく構造の入口は独特な雰囲気
壁面の水玉&縦じま、謎のエジプト風イラスト。



赤透明の扉も怪しげ。



大正10年から営業しているという店内。


演歌のポスターがスナックのようでもあり


バーのようなカウンターで地元の常連さんが串カツを食べていて居酒屋のようでもあって、看板通りとにかくカオス。



店のおばさんは気さくでとてもいい人でしたが、愛知岐阜では必須のモーニングサービスが無いようでした。


◆◆男の建造物ダムpart2

明智まで行くと名古屋まで往復120キロコース。ただし往路とは違うコースで帰ります。



遠くに見える観覧車を目指して走っていたら巨大水車でたまげました。



そして近くにはまたしても男の建造物



矢作ダムほどのスケールではないけど、無料で内部に入れ、更にエレベーターで下まで行けるという懐の深さ。


ダムニストにはたまらないダム内部。と様々な展示。



16時までにエレベーターに乗らないと帰れなくなるという重要な告知がとても控え目で、このホスピタリティ精神の無さもさすが男の建造物!容赦無い感じで潔い。



そしてエレベーターを降りて待っていたのは圧巻の眺め(写真では伝わらない)。


ダムとしては小ぶりな部類にの方なのの結構な迫力(写真では伝わらない)。
何だかパワーを貰って、帰りは、このまま興奮状態で一気に名古屋へ向けて帰る事が出来ましたとさ。


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こんな感じで、名古屋周辺の山中にはあまり知られていないけど興味深いスポットが色々あって捨てたものじゃない感じです。体が軽くなれば自転車で登る体力も次第に付いてきて行動範囲も広がります。これからも頑張って山中奥深く攻め入っていずれは長野県ぐらいまでは侵攻したろうと企んでいます。