義胡府国風土記~旅と外出~

5年間放置していました

小牧、犬山周辺のB級世界遺産を巡る・・・

こんにちは。

名古屋の冬は皆さんが思っている以上に寒さ厳しいのですが、太陽は燦燦しているので「自転車乗りに行こう」と勇んで外出すれば、想像を上回る極寒っぷりに泣きそうになります。そんな中、頑張って名古屋周辺のB級スポットを自転車活動の一環として巡って来ました。


◆◆小牧ビンビン物語〜田縣神社



最初に紹介するのはこの辺りでは大変有名な田県神社。愛知県の小牧市にあります。


前々から噂には聞いていたのですが、立地が思っていた以上にロードサイドな感じで、この後紹介する珍百景っぷりを思うととても意外でした。駐車場もしっかりあって、正月もとっくに過ぎたというのに賑わっている・・・人知れず早朝にこっそお参りしようと思っていたので、ちょっと動揺しました。


すぐ横はスーパーや住宅街に隣接しているので、どちらかというと風情にも乏しい神社になぜそんなに動揺するかというと・・







少し奥にある社のご神前に奉られているものが立派すぎてお見せできないからです。




しかも見渡せば辺りに立派なものがいくつもあり、思わず両手で顔を覆い、その隙間から頬を赤らめながらこっそり覗いていました。



しかし、これではこれらが神前に奉られた由緒あるものが下卑たものであるかのような印象を与えてしまう・・・でも、拙ブログの最大の読者層でもある花も恥らう乙女達にこんなリアルで立派なものを見せていいものかとも思う・・・・






「でも紹介したい」としばし葛藤し、考え付いた表現手法。








これは「キノコ」です。






ご本尊はキノコだと思えば、ちっとも卑しい感じがしないから不思議です。







最も立派でビンビンなキノコの周囲にもキノコがいっぱい。



妙齢な女性がまじまじと見つめるものはもちろんキノコです。



熟女は久々の立派なキノコに大喜びです。


あちこちが「勃ちあがれ日本」状態です。

ちなみに田縣神社弥生時代にまでさかのぼる程の歴史があり、古来より男茎形(おわせがた)←きのこのことです)をお供えする風習があったそうです。見たまんまで、子宝、安産の子孫繁栄、商売繁盛にご利益があるそうですが、性教育に限って言えば学問の神様も兼ねるかもしれません。



社の奥に小さな石室みたいなのがあって子供達が覗いている・・・


玉玉と小ぶりのキノコがあって、さすってお賽銭を入れろということらしい




中にも立派なキノコが勃っていて、子供達が「これ何〜」と聞くも少し距離を置いたお母さんが「さぁ〜」と気の無い返事をしていた。

お母さんこれは「キノコ」だから安心してください!と、言ってやればよかったかもしれませんが、大人の方がドギマギしてしまうのも分かります。



「男子はその雄大な形相に益々発奮して仕事に励み、女人はひそかに伺いみ願いかければ良縁を得る、また子宝に恵まれる・・・」との事ですが若い女性やカップルなんかも秘かにといった感じではなく、割とカジュアルな感じで皆お参りしていました。この辺りでは普通な事なんでしょうねー



休憩場があって中に豊年祭という田縣神社の大祭の模様を写した写真が展示されていたのですが



キノコだと分かっていてもちょっと心配です。


刺激が強すぎて、周辺にお住まいのお子様の情操教育上心配でなりません。



この幟なんて“モロ”です。
デフォルメという概念を誰か教えてあげて!



しかし中日新聞や地元TV局はこの祭りをニュースで取り上げれるのでしょうか?とても気になる田縣神社でした。


【補足】

田縣神社の近くには大縣神社と言って、田縣神社の女性版もあるみたいです。詳しくは知りませんがキノコではなくもっと女性を象徴するものが奉られているのだと思います。更に間々観音という日本で唯一の乳の寺もあるそうで、小牧周辺は日本でも屈指のセクシャルスポット充実エリアです。



◆◆岡山県に宣戦布告〜桃太郎神社〜



先ほどの田縣神社のある小牧市のお隣、犬山市に向かいます。
一般的には明治村日本モンキーパーク等で有名な街。



そんな犬山市木曽川沿い、日当たりが悪い立地にある突っ込みどころ満載の神社が桃太郎神社。




参道脇にはお馴染みの桃太郎キャストが武装して待ち構えています。
犬は噛み付いたり、キジは口ばしで突いたりするのが小さい頃読んだ桃太郎でしたがしっかり武装しています。



鳥居の前ではキノコもあらわに主人公登場。


鳥居から本堂までの階段にも登場人物が多数お出迎えしてくれます。




お祖母さん



お爺さん・・・

何だか廃人のように目が空ろ。


爺:「今流行の困り顔メイクです」




「心のやさしい鬼のうちです。どなたでもおいでください。おいしいお菓子がございます。お茶も沸かしてございます」

それは「泣いた赤鬼」



階段を登りきると成長した桃太郎が鬼まで従えお出迎え。桃太郎成長して華の無い顔つきに・・



もう悪さはしませんと、泣いて詫びる鬼の涙で出来た池がありました。





本堂前にも犬、猿、キジ(とにかくメインキャストが何回も登場します)。



キジだけロボ的で妙にカッコいい傾向にあります。




一応(失礼)、ちゃんとした本堂もあります。



その本堂の反対側、淫靡な感じの桃型アーチの向こうには桃太郎にまつわる様々なアイテムが展示されている宝物館というスポットがありますが、宝物館前のエリアにも雑で統一感の無い桃太郎キャスト達が「さぁ突っ込んでくれ」とばかりに待ち構えています。



悪役のようになってしまった犬、猿、キジ・・・



永遠に餅を突かせられる苦役を課せられている・・・



犬たちをこき使う桃太郎。



その奥を見れば桃太郎の向こうに更に桃太郎が控えている。

桃太郎神社、かなりの突っ込みカロリーを消費しますので、体力に自信のある方は是非行ってみて下さい。




◆◆住宅街に鎮座する巨大仏を見に行こう。



犬山の南隣にある江南市の街角に大仏が建立されていて、B級スポット好きは必見です。



恐らく日本の大仏中で最もケーシー高峰に似ている。



江南市の布袋にあるので布袋の大仏といわれています。なんと奈良の大仏より2メートルも高くて、日本一と説明に書いてありました!(本当か?)



しかもこの大仏は神社仏閣のものではなく、個人の方が全てが手作業で作られたんだそうです。名古屋で鍼灸医を開業していた人が、夢のお告げがあって建立したんだそうですが、鍼灸医が建てただけあって、大仏なのに治療院も併設しているという驚きの構造。



でも治療院は営業しているかどうかは怪しい感じで


すぐ近くのアパートの一角にあった接骨院との関係が気になるところです。



しかし、普通の住宅街の一画に大仏が鎮座しているのは何ともシュール・・・・
でも、窓を開ければ大仏という浮世離れな環境はちょっと羨ましい。




因みにすぐ脇を名鉄が走っていて、大仏の最寄り駅は名鉄犬山線の布袋駅になるのですが
布袋駅の隣の駅は石仏駅というので紛らわしいです。

石仏駅で降りても大仏は無く、布袋駅で降りれば布袋様ではなく手作り大仏に会えます。
このアクセスの紛らわしさもB級スポットに相応しいのかもしれません。


終わり

「外国みたい」と外国人旅行者に言わしめた美瑛〜富良野自転車行脚“2013”

こんにちは。

今年はどこも行かないし行けない・・・と覚悟していたのですが、来月(8月)にマイルが大量に失効する事を知りあっさり前言撤回。早めの夏休みを取り、昨年に引き続き自転車持参で北海道に行って参りました。

去年の上富良野〜美瑛自転車ツアーはこちら

本当は釧路や稚内辺りに行きたかったのですが、名古屋からの直通が無かったので向かったのは旭川。もう何度も訪問したのですが、美瑛〜富良野周辺をのんびり走ってきました。



◆◆何度訪れても損はない相変わらず絶景の美瑛の丘◆◆


4回目の美瑛ですが何度来ても“ここが日本なのか”と思ってしまいます。



至るところにWindowsのデスクトップ画面のような美しい丘が・・・・



7月の3連休という、一年で最も混雑する時期に訪問したのにも関わらず、昨年宿泊した宿のご主人に教えて貰った“観光客が殆ど来ない”絶景ポイントをずっと走っていたので、美瑛では他の観光客と遭遇する事は殆どありませんでした。


観光マップには載っていないエリアに続く絶景ロード。


晴れていれば正面に雄大な旭岳を望めるのですがちょっと雲がかかってしまいました。
それでも素晴らしい眺めです。

この辺りは丘陵地帯の尾根伝いにずっと道が伸びていて、正面は旭岳、周囲は一面美しくうねる丘陵地帯、見上げれば青い空と白い雲。感じる奥行きと立体感が普段目にする日本の自然とは違って圧迫感がまるでない。


絶景すぎてテンション上がりすぎ注意。



観光客が訪れるエリアだったら絶対に人々が群がっていただろう名も無き木。

こんな光景が次々に現れてキリがない感じでした。



この辺りは各地の種芋となるジャガイモを栽培していて、靴底を介して害虫や病気を持ち込まれると影響が美瑛意外にも及ぶ為に観光マップには載っていないのだと立ち寄ったカフェのオーナーが言っていた。でも絶対に立ち入ったらいけないという訳ではないので、自転車で走る分には問題なく、ただアスファルト以外の部分には入らないほうがいいとの事でした。



美瑛はJRを境にして市街地の反対側のエリアにマイルドセブンの丘やケンとメリーの木など、かつてCM等に登場して有名になった絵になるスポットが集中していて、その反対側に観光客にあまり来て欲しくないエリアがある事から、観光客可なエリアに〇〇の木や■■の丘といった鑑賞ポイントを設置し、デリケートな農作物を栽培しているエリアに観光客が向かわないようにしているのではないかと思いました。




少し走って、昨年もおとずれた秘境カフェ“ries cafe”



周りに何もないところにポツンとあって本当に気持ちのいい空間でのんびり時間を過ごす事が出来る。たまたま在店していたオーナーは自転車にも造詣が深く色々な話を聞く事ができた。

昨年に引き続き激しくお薦めしたい名カフェです。



カフェのすぐ近くにある五稜の丘周辺も観光客が訪れない絶景ポイント。



ここは観光客が来られたら困るとかではなく、大型のバスとかが入れないのであまり人が来ないらしい。



美瑛の美しい丘の光景をちょっと高いところから見下ろす事ができ心の中が浄化される感じです。



ずっと坂道を登ってきたけど、疲れとか全く感じなかった。脳が疲れを感じる以上に絶景が与える感動が疲れを麻痺させてくれます。


さっきまで雲にかかっていた山々がちょっとだけ姿を現しました。次回は登ってみたいです。


◆◆何があるのかよく分からないけど富良野に行ってみた◆◆




日を改めて、富良野にも足を運びました。

しかし、富良野って知名度は抜群だけど正直何があるか分からないというか全貌が見えてこない感じ。

富良野と言えば?と問われれば“北の国から”か“北海の荒鷲こと松山光キャプテン翼のふらのFC主将)”くらい。



早く着きすぎて宿にチェックイン出来なかったのでぶらぶら走っていて、たまたまたどり着いたローカル線の駅は“北の国から”で田中邦衛親子が最初に降り立った駅であった。




広い構内ではあるけれど、日に数本しか列車がやって来ないローカル駅・・・・
北の国から菅原文太が出た回と岩城晃一が死んだシーンくらいしか印象に無いので特にこれといった感情は湧き上がってこないのですが駅でボーっとしている間にも何人か観光客が訪れていたので北の国からが好きな人には欠かせないスポットなのかもしれません。



その後しばらく富良野を走っていました。
美瑛に比べたら特長に乏しい景色なんですが日常目にする雑多な光景と比べれば充分絶景です。


ries cafeオーナーが「富良野の街は碁盤目状で自転車で走っても景色が代わり栄えしなく退屈かもしれないので鳥沼という地区から山を登るとイイかも」とおっしゃっていたので翌日頑張って登ってみました。



富良野の街を見下ろしながら頑張って登る



次第に周囲が牧歌的になっていき・・・




登りきるとヨーロッパの高原のような光景が広がっていてとても気持ちが良かった。


後で知った事ですが、この辺りは北の国からのロケが頻繁に行われていたみたいで、岩城晃一の農場も走って来た道沿いにあったらしく、道中目にしたどこかの畑で、草太兄ちゃん(岩城晃一)がトラクターの下敷きになって死んだのかと思うとちょっとだけ感慨深かった。

※何故、北の国からをあまり見ていないのに、やたら岩城晃一が印象に残っているかというと、彼がトラクターの下敷きになって死んでしまった直後のCMが「でっかく行こうぜ」と岩城晃一爽やかに叫ぶの某車のCMだったから。そしてCM明け、岩城晃一の葬式という恐ろしくタイミングの悪いこの一連の流れが印象的で、肝心のストーリーは覚えていないのです。



富良野の町は平坦で特に特徴は無かったけど、一山登ったこの辺りは本当に広大でやや美瑛のような感じで、畑の彩りがとても眩しかった。


今回目にした中で最もふかふかな感じだった畑。ビールの原料を栽培してるみたい。


しかしずっと走っていても誰もいない・・・・



佐々木さんしかみていない・・・



何も無かったけど走っていて風が気持ちよく、それだけで充分満足だった富良野の奥。

その夜、同宿になったデンマーク人が、同じようなルートを観て回ったらしく「外国みたい」と言うだけあって素晴らしい景色の連続でした。

戸隠の参道を歩いて感じた古代日本の信仰とAKB


戸隠に行って来ました。

別件で長野に来ていたのですが、用事も早く終わり真っ直ぐ帰るのもシャクだって事で足を運びました。

以前観光ポスターで見かけた、荘厳でもののけな雰囲気漂う杉並木の参道を歩いてみたいと思っていたのですが、それが戸隠のどこかもよく分かってなくて、車を走らせながら色々調べるよう有様でしたが、それは戸隠神社の奥社に続く参道である事が分かりました(そもそも戸隠の位置もよく分かっていなかった)。



奥社の入り口は神社仏閣が立地するシチュエーションにしては不相応な高原の避暑地といった雰囲気。



一応、鳥居があるのでここから先は神社の境内な訳です。



ここから、目指す戸隠神社奥社までは片道2キロほどあるので、そこら辺の神社にお参りするのとは違ってそこそこ体力が必要です。


高原の林の中を真っ直ぐに伸びる参道は、参拝ではなく、まるでトレッキングに来たかのような気分にさせてくれます。


遠くでカッコウが鳴き、天気は曇りがちだけれども新緑は美しい。



戸隠に到着したのは15時前だったので“ちょっと遅すぎたかな”と思ったけど、まだまだ多くの人が奥社を目指して歩いて行きます。

戸隠周辺は古代から霊場として知られ、修験者が厳しい修行を行う地であった訳ですが、近年、とりわけここ数年は“パワースポット”という便利な言葉が流行った影響もあり多くの人々が訪れ賑わっています。

パワーにありつこうと必死で欲深い人々がこんなに大勢いたら、パワーの取り分が減ってしまう・・と内心ちょっとがっかりした訳ですが、そんな己も“欲深い人々”の末席にしっかりと名を連ねている訳なので実に勝手です。



そんな煩悩まみれな身ではありますが、林の中を真っ直ぐ続く参道は本当に爽やかで幾分心が洗われる感じです。



一キロほど歩くと茅葺の随神門という山門があります。


ここから先は今までの高原然とした雰囲気が一変します。


まるで俗世間と神々の世界との境目であるかのような光景が山門越しに伺えます。
まるで別世界へのどこでもドアと行った感じ。



歩いてみたかった杉並木。


観光客がいる事でむしろ杉並木のスケール感が伝わるかと・・・・人間がまるで小人ようです。



しかし、素晴らしい眺め。さっきまではマイナスイオンにまとわれていたような雰囲気だったけど、随神門から先は明らかに違う空気が張り詰めていて圧倒される。


“霊験あらかた”とはまさにこの事・・・・


この杉の木は今から400年前に植樹されたようで戸隠神社の歴史に照らし合わせると割と最近のこと。案内によると17世紀に幕府から領地を拝領した際に植樹して一山の威容を整えた・・・とありました。

「国有地ゲットしたから見栄えよくしようぜ」って事だったんだと思います。



奥に進むにつれて勾配がきつくなりますが目指す奥社はもうすぐです。木々の向うに、いにしえから人々が信仰を続けてきた独特な形状の戸隠山が見えています。



到着。



狭隘な立地にいくつか社が建っていて、最上部にあるのが“奥社”。背後に険しく聳える戸隠山がとても印象的です。
豪華な社殿がある訳ではありませんが、シンボリックな戸隠山が社殿代わりなんだと思います。



戸隠の山頂は霞がかかっていたのですが、時折青空が覗いたりと気まぐな様子。 社務所の人に不審がられるくらいにずっと見つめていたのですが、本当にパワーを感じる姿をしていて圧倒されます。


■■戸隠を語るには避けて通れない天岩戸伝説をざっくり説明■■


戸隠山には日本神話で言い伝えられている天岩戸伝説と深い関係があります。それはこんな話。

太陽神である天照大神(あまてらすおおみかみ)が岩の中に引き篭もってしまい世界中が暗くなってしまいました(色々むしゃくしゃする事があったよう)。困った神々達はあの手この手で天照大神を外に出そうとあれこれ思案します。



すると、ある神様が滑稽な踊りをし、それを見ていた神々が一斉に笑た為、笑い声を聞いて訝んだ天照大神は岩の扉をちょっと開け外の様子を伺いました。その時、天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)といういかにも力持ちそうな神様が岩の扉を投げ飛ばして開け天照大神を外に引きずり出した・・・・


その投げ飛ばされた岩の戸が落下して山になったのが戸隠山という、何とも豪快なエピソード。

だいぶ端折りましたが古事記日本書紀もだいたいこんな感じです。

天照大神が引き篭もってしまった天の岩戸は宮崎県の高千穂にあるとされ、神々が集まって相談した場所も神話上では同じく高千穂にある天安河原という事になっています。



そこからでっかい岩の扉が飛んで来て落っこちたのが長野って何だか凄い。

交通網も情報網もまるで発達していなかった時代に高千穂(宮崎)と戸隠(長野)を関連付ける伝説を造り上げる・・・・それは古代の日本で行われていたタイアップキャンペーンのようで興味深いのです。

この手の話はだいたい世界中にあって、それは殆どが日食を現すと解釈されている。古代の人々が恐れる日食という現象を人々の信仰の為にストーリー仕立てに仕上げプロデュースした・・・何かそんな感じがします。

あった事をそのまま伝えるのではなく、物語として色付けをする事で後世まで伝える事が出来るし、人々を煽る事が出来る。そんな考えをもったプロデュース力に長けた人がいにしえの時代にもいたのでしょう。

そういえばアイドルって偶像って意味だし、秋元康が次々にアイドルを世に送り出し、秋葉原をアイドルおたくの聖地にしたのって、日本神話から様々な言い伝えや信仰が生まれたのと同じ構造な気がします。高千穂が秋葉原なら、神話に登場する八百万(やおろず)の神はまさしくAKB。

そのムーブメントは高千穂だけにとどまらず日本各地に拡散し、天岩戸伝説は戸隠だけでなく伊勢や京都、四国など西日本を中心に各地に伝わる・・・それはまるでSKE48やHKT48のように。

そして天照大神は不動のセンターだった。



そうなると高千穂に伝わる有名な夜神楽はAKB劇場?


何だか話が飛躍したというか、宗教を俗っぽく例えてバチがあたりそうですが、信仰って要はそういう事なんでしょう。戸隠の参道を歩きながら「AKBとおなじだ・・・・」と思っていた訳ではないんですが、あまりにも素晴らしい雰囲気だったので帰ってからも余韻に浸りイロイロ調べるうちに、相変わらずの着眼点ずれが生じてしまったみたいです。

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帰り際に、戸隠山が綺麗に見えるポイントがないかとキョロキョロしてたんですが大望峠というところから綺麗に戸隠山が見えました。ちょっとサイド気味なので、山頂の険しい感じが幾分和らいだ印象ですが、古代から人々に神々しい印象を与え続け、山岳信仰を生んだその姿は本当に迫力のある姿でした。


じっくり時間をかけてまたいつか訪れてみたいと思います。